ビッグシティ・ヴィークル

東京ディズニーシーのアメリカンウォーターフロントのアトラクション「ビッグシティ・ビークル」についての記事です。

概要

2001年9月4日東京ディズニーシーのオープンとともにオープンしたアトラクションです。現在は乗り場は１つですが、オープン当初は数カ所に乗り場があり、移動手段として使うこともできました。

BGS

このアトラクションは、アメリカンウォーターフロントのニューヨークの街並みをクラシックカーで周遊することができます。ゲストが乗るクラシックカーは様々なデザインがあり、20世紀初頭当時のものをモチーフにしたものが様々存在する。

クラシックカーの種類

・タウンカー（ハートレイ・ウルフ社製）

　全体がダークグリーンのシックな車です。20世紀初頭に登場したアメリカ風のゴージャスなツーリングカーがモデルになっています。

車体には「NEW AUTOMOBILE EXCURSIONS(新世紀自動車遊覧旅行)」と書かれているステッカーが貼られています。

テールランプには上に小さな突起がありますが、これはライトが電気でなくろうそくやガスであったときの煙を逃すチムニートップの名残だと思われます。

この車は2017年春・夏ステラルーのグリーティングで使用されました。

・タウンカー（ランブルスコ社製）

　ハートレイ・ウルフのものと比べて車体が流線を描いています。また、クラクションの音も微妙に異なっています。

この車は2016年「ザ・イヤー・オブ・ウィッシュグリーティングドライブ」で使用されました。

・ポリスワゴン

　容疑者の逮捕や護送用として使われた警察のワゴン車をイメージしています。警察の車らしく座席の周りには鉄格子がはめられています。

全体は青色になっており、側面には「POLICE DEPARTMENT」と書かれてある他、車内には「BAIL BONDS」と書かれた保釈金保証会社のポスターもあります。

「ポリスワゴン」というのは通称で、正式には「マーティ・ブルドッグ」といいます。

・ツアーバス

　モチーフは20世紀当時にアメリカで走っていた「ジットニーヴィーグル」という区間バスです。車体は緑色で屋根は黒色です。フロントのグリルには「HUMBERT」と書いてありますが、これはバスを保有しているツアー会社の名前になっています。また、このバスはニューヨークツアーの観光用バスであるため、車体には、自由の女神像やブロンクスなどのニューヨークの観光名所が描かれています。

前には「GOTHAN TOURS」、後ろには「TOURS SIGHISEEING」と書かれてありますが、ゴッサムとはニューヨークの別名です。

・デリバリートラック

　この車はステークベッドトラックという積荷を木で安定させる構造になっているトラックがモチーフになっています。そのため座席は積荷を乗せるための大きな荷台をイメージして作られています。このトラックを所有しているのは「コモドール・アイス・カンパニー社」という製氷会社です。氷を運ぶのがメインであったようで「100% PURE HAREM RIVER WATER」100％純粋なハーレム川の水と書かれてあるステッカーもはられています。また、運転席の上には[ICE]と書かれた板もつけられています。

この車の正式名称は「クラカウアー」という名前でフロント部分に名前が書かれています。

・クルートランスポート

　名前の通り、従業員を輸送するための車がモチーフになっています。車体は紅色でタイヤと屋根が緑色になっています。車体の側面には「CREW TRANSPORT」と書いてあり、その横には小さな箱があります。

稼働した当初は車体にポートディスカバリーのマークが描かれていました。

・ファイアーエンジン

　当時の消防車を再現した車です。そのため消防車らしく車体は真っ赤に塗られています。また、後部にベルがあり、側面に緊急時のオノがあったりします。元々はこの車は東京ディズニーランドで「ファイヤーエンジン」として運行されてきましたが、のちに東京ディズニーシーのビッグシティヴィークルに移動してきました。そして2008年の4月に廃車になりました。